12月第1週の東京都の感染者数のまとめ
12月第1週も終わるので、今週の12月5日までの感染者データをまとめておきます。
Google Transitデータも更新しました。
Googleの予測データも、12月2日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。
旧11月25日予測を図1に、新12月2日予測を図2に示してあります。
図1に見るように、東京都の感染者数、経路不明感染者数共に、ここのところ、増加率は落ちていますが、増減を繰り返して、少しずつ増加しています。つまり、未だ、増加に歯止めがかかる様子はありません。
東京都の検査データでは、検査数は移動平均で5000人を超えて増えてきていますが、陽性率も高止まりで下がってはいません。
行動制限率は、水平または若干下がり気味です。
Googleの予測は、ここには図はのせていませんが、11月22日版で12月20日が750人、図1の11月25日版で、12月25日が750人、図2の12月2日版で12月30日で720人くらいですから、増加率は次第に減少してきているというように変化してきています。
感染の経路ですが、期間集計した最近の統計値が検索でヒットしなかったので、NHKサイトで12月4日のデータを見ると次になります。
449人のうち、およそ51%にあたる228人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ49%の221人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。
濃厚接触者の内訳は、 ▽「家庭内」が86人、 ▽「施設内」が54人、 ▽「職場内」が32人、 ▽「会食」が21人などとなっています。
飲食店の営業時間の短縮を要請していますが、仮に、会食の感染者21人が半分の10.5人になった場合を考えると分母を濃厚接触者の228人におけば、10.5/228=4.6%、全感染者数449人を分母におけば、10.5/449=2.3%が期待される減少率ですから、飲食店の営業時間短縮効果は大きく見積もっても5%以下です。こうした対策は、もちろん行った方が、行わない場合よりも感染は減ります。
しかし、主な感染経路が家庭内86人=38%、施設内54人=24%(共に濃厚接触者が分母)ですから、時短営業に大きな効果は期待できないといえます。
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NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
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都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
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