極上の焼き芋の焼き方(22)

ポテトかいつかのほくほく山マシーン

いつも買い物にいくスーパーでは、ポテトかいつかの焼き芋を売っています。売っているポテトかいつかの焼き芋には2種類あって、ひとつは冷凍の焼き芋で、もう一つは紙袋に入って保温された温かい焼き芋です。

後者は、1mくらいの箱があり、その上に小石が置かれ、小石の上に焼きあがった焼き芋の入った紙袋が置かれています。小石が熱いため、焼き芋の温度が保たれるようになっています。この保温状態で、アルファー化が更に進む可能性もありますが、並べてある焼き芋はready to eatでいつ食べても美味しい前提なので、アルファー化の促進はあっても、小さいと考えています。

さて、この展示販売用の棚は、保温のためかとおもっていたですが、開店直後にいったところ、店員さんが、棚の下の方から焼き芋と取り出して、紙袋に入れて、棚に並べていました。つまり、この棚は焼き芋の保温展示販売をするだけでなく、焼き芋製造マシンでもあったのです。棚にはほくほく山と書かれていましたので、ここでは、この機械を「ほくほく山マシン」と呼ぶことにします。ほくほく山マシンには、展示棚の下に、高さ20㎝くらいの引き出しが3段ついています。この引き出しは、取っ手よりの部分は、熱が逃げないようにレンガが張ってあります。そして、引き出しの中には、小石が並べられ、その上に、皮つきのサツマイモが直接おかれています。つまり、電気ヒーターで小石をあたため、小石からでる遠赤外線でサツマイモを焼く仕組みになっています。芋は皮に焦げ目がついていますから、温度は焦げ目ができる170度以上になっていると思われます。高度な制御をすれば、時間と共に設定温度を変化させることも可能ですが、「ほくほく山マシン」は石焼き芋プロトコルの再現を目指しているように見えましたので、そのような複雑な制御はしていないと思われます。

ほくほく山マシンで美味しい焼き芋ができるであれば、石焼き芋プロトコルを見直す価値がありそうです。