Wes Andersonを探して(1)

既存のスタイルファイルの課題

12月18日に、Instagramの「Accidentally Wes Anderson」の写真が書籍化されるようです。ニューズウィークにもその中の一部の写真が紹介されています。その中には、「クローリーエッジのボート小屋ーパース(オーストラリア)」ものっています。ADAM WILLIAMSさんの「THE ULTIMATE GUIDE TO EDITING LANDSCAPE PHOTOS」という資料にも同じボート小屋が扱われていますが、仕上り(目指す世界)が大きく異なります。結局、生の素材の中に何を見るかという視点がはっきりしないと写真の編集はできないことがわかります。

darktableのstylefileは(https://dtstyle.net/)に登録されているものが数は一番多いのですが、この中で、Wes Anderson風のスタイルはすくないです。そもそもパステル調、ピンク系のスタイルは少ないです。

Wes Anderson風はオリジナリティが高く、再現が難しいことがわかります。なので、挑戦してみようと思います。

とりあえず、近そうなスタイルとして、次をピックしてみました。「Deep Purple、warm portrait、Oly_OM-D EM5 II_Vintage_2」このなかで、「warm portrait」を例に、スタイルファイルについて説明します。

スタイルファイルの読み込みは、写真1のライトテーブルの右ウィンドウでスタイルファイルのところのimportを使います。

読み込んだスタイルファイルは、ダークルームの中で、写真2の丸3つと三角アイコンを使って呼び出すことができます。

 

写真3がサンプル画像です。

写真4は、サンプル画像に、「warm portrait」スタイルを読み込んだところです。

一見まともに、設定ができているように見えますが、サンプル画像は、シーン参照ワークフローを使って編集したのですが、スタイルファイルはベースカーブとトーンカーブを使っています。

CNTL+Zで操作をいったんキャンセルして、再度読み込んだものが、写真5です。

このように、スタイルファイルは、デフォルトでは、現在の編集位置のあとに、履歴として読みこまれます。

スタイルファイルは、表示参照ワークフローを使っていることがほとんどなので、シーン参照ワークフローとは混在できないのです。

しががって、シーン参照ワークフローでは、次の方法しかありません。

  1. 自分で、シーン参照ワークフローを使ったスタイルファイルを作成する

  2. LUT3Dのファイルを読み込んで調整する

2番目の方法は、LUTのファイルは、まだ、少ないこと、LUTエディタも少ないことから限定されます。

そこで、ここでは、1番目の方法に挑戦してみたいと思います。

 

 

 

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写真1 スタイルファイルのインポート

 

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写真2 スタイルファイルの読み込み

 

 

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写真3 サンプル画像

 

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写真4 warm portrait

 

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写真5 warm portrait

風変わりでノスタルジック......世界で見つけたウェス・アンダーソン的風景10選 ニューズウィーク 10月20日 キャスリーン・レリハン

https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2020/10/post-94862.php