露光調整とフィルミックRGBの初心者向け解説(9)

フイルミックRGB V.4のワークフロー

シリーズのまとめとして、Delétrée PhlippeさんのYou tubeに従って、 フィルミックRGB V.3のワークフローをV.4用に書き替えてみます。


フイルミックRGBモジュールはかなり複雑に見えるかもしれません。ここに示すのは、RAWファイルからよく露出された画像を取得するためにフイルミックRGBで画像を処理するワークフローです。

  1. [露光 Exposure]モジュールの露出を変更して、中間調が十分にクリアになるようにします。まず、露光モジュールの露光(exposure)スライダーを動かして、ヒストグラムの右側に、白い部分がちょうど来るように調整します。次に、露光モジュールの黒レベルの補正(black level correction)スライダーを動かします。ヒストグラムの左の端に白い部分が来るように調整します。 ハイライトの詳細が失われる心配はありません。ハイライトは次の処理ステップで復元されます。

  2. ルックタブをひらきます。ここで、シャドウ/ハイライトバランスのスライダーを動かして、曲線の傾きを急にします。これは、中間トーンに割り当てられる帯域を減らすためです。その結果、曲線の左の部分は枠からはみ出して、オレンジ色のラインが現れます。

  3. ルックタブの輝度(latitude)スライダーを左に動かし、オレンジ色のオーバーレンジの部分を回復します。

  4. シーンタブで白の相対露出と黒の相対露出を調整します。シーンタブに移動して、黒の相対露出(black relative exposure)スライダーを動かして、ヒストグラムの左端を合わせます。次に、白の相対露出(white relative exposure)スラーダーを動かして、ヒストグラムの右端を合わせます。

  5. フイルミックRGBは、ローカルコントラストを圧縮する傾向があります。これは、[ローカルコントラスト]モジュールを使用して補正できます。

  6. 必要ならば、カラーバランス]モジュールで彩度を上げ、トーンイコライザーモジュールで設定を調整することもできます。

  7. フイルミックRGBで最後の調整を行うと、画像をクリエイティブに処理する準備が整います。