アサリの砂出しと煮方

アサリの殻付きは、貝だしがでるので、特定の料理には欠かせません。例えば、スペイン料理のパエリアには、アサリをいれるとだしがよく出ます。

あるいは、アサリの味噌汁やお吸い物は定番のメニューです。

アサリは水から、加熱して熱湯で煮ることもできますが、この方法では身が硬くなってしまいます。

結局、身が硬くならいない方法は、一旦、酒蒸しを作ってから調理する方法です。

これは、よく洗ったアサリの入った鍋に、日本酒を入れて、蓋をして加熱するだけです。アサリの開き具合を確認できるように、筆者は、普段は、耐熱ガラスの蓋を使っています。

砂抜きは、塩水に入って砂抜き済みではないアサリの場合には必須になります。荒塩で海水と同じ塩分濃度の塩水を作って、アサリを付けておきます。

このとき、吐き出した砂を再度吸い込まないためには、ボウルにザルを入れて、その上にアサリを並べるべきであるという本もありますが、2重のザル付きボウルであれば、簡単ですが、それ以外では、ザルとボウルの大きさが合わないとうまくいかず、容易でないです。よほど、砂を吸い込んでいなければ、そこまでの必要はないとも思われます。

砂ぬきの間は、暗くした所に置くべきであるという本もあります。これは、皿で蓋をすれば簡単にできるので、簡便で効果も高いと思います。

なお、アサリやシジミは冷凍が効くという説もあります。砂出しをして、よく洗ったアサリを1回分ずつ小分けにしておいて冷凍しておけば、そのまま、調理に使えるという方法です。これは、シジミについては、主要な産地で推奨している方法なので、アサリでも可能と思います。

というわけで、アサリの調理に、こだわるとしたら、一旦、酒蒸しがお勧めです。