焼き芋の焼き方を検討していますが、その訳は、マニュアルの方法ではあまり美味しい焼き芋が出来ないためです。オーブンレンジのメーカーはパナソニックで、自動モードに焼き芋があります。この自動モードが曲者で、マニュアルには、何度で何分加熱するかが書いてありません。
もちろん、センサーがついているので、センサーの値によって、加熱時間や温度が変化するようにプログラムされているとは、思いますが、それは調整部分で、基本的な方法は決まっているはずです。
マニュアルには手動の場合にはという但し書きがついているので、確信はないのですが、これが基本モードに対応すると判断しています。筆者は使っている機種では、それは「300℃で約40分~60分」なのですが、パナソニックのHPで見ると、オーブンのサイズで温度を使いわけているようです。ただし、その理由はよくわかりません。
電気オーブンの場合には、220度までが基本性能です。この温度までが、シリコーン紙やシリコーン調理器の耐熱温度なので、これより高温は一般的ではありません。オーブンレンジも上位機種になるほど、最高温度があがります。ただし、300度以上でないと調理できないレシピは、タンドリーチキンだけと思います。タンドリーチキンはタンドリー窯という高温窯で焼くことが原則なので、これは、オーセンティックな調理としては譲れないと思います。他のレシピは、必須ではないと思います。ただし、上級機であることを強調するために、あえて高温を使っている可能性もあります。
そこで、 300℃と250℃は味では、実質的な差はないと考えています。WEBでみるとパナソニックのオーブンレンジを使って温度が250℃のマニュアル通りの調理で、紅はるか、紅あずまとも美味しい焼き芋ができると書かれている方が多いです。
一方、ここで実験している方法は、銀座の焼き芋屋さんは2時間弱加熱するという記事にヒントを得て、長時間加熱法をチャレンジしているわけです。ある種の紅はるかについては、60分以内の加熱に比べて、劇的に美味しくなりますが、一方では、紅あずまは、悲惨な味になってしまいます。
前回取り上げた、箱入りばら売りの3Lの紅はるかは、140分加熱では、良い結果が得られませんでした。このサツマイモが本当に紅はるかか、それとも紅あずまなのかはわかりませんが、少なくとも、オーブンレンジの標準レシピで作った紅あずまの焼き芋は美味しくないというWEBはありませんでした。実は3Lの紅はるかは2つ買ってきたので、もう一つのサツマイモが残っています。そこで、このサツマイモを標準レシピで焼き芋にして見ました。
加熱は300℃で55分です。サツマイモが大きかったので、タイマーは60分にセットしましたが、焦げ臭くなってきたので5分前に中断しました。
写真1は洗ったサツマイモです。重量は1230gでした。
写真2が出来上がった焼き芋です。重さは1082gで、断面の直径は7.5cmでした。
写真3が前回の焼き芋では170℃で140分間加熱しました。
今回は前回ほどパサパサではありませんしたが、長時間加熱の紅はるかのレベルには、達していません。写真2では、皮の周りが半透明でしっとりして見えます。実際に食べてみると中央部より、ここが美味しいです。水分は外側から飛んでいるはずなので、どうして、皮の近くがしっとりするのかは不明です。
【レンジ】 焼きいもの作り方 Panasonic
手動で「オーブン」予熱なし(1段)
・30L 300℃で約40分~60分
・26L 250℃で約50~60分