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構図
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明暗
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空気遠近法
このうちミニマリズムは次回に回して、ここでは、1.2.3.を考えます。
構図による遠近法
典型的な例は、写真1です。消失点が運河の中央にあります。消失点以外に、注視点と視点の流れを考えることができます。視点の流れは、運河に沿って手前のボートから、消失点に向かいます。注視点は、尖塔の先になります。ここでは、遠近を構成する線は、運河のヘリと建物の屋根です。直線による遠近効果は空間の広がりを表現する大きな効果がありますが、視点の流れが、制約されることに、注意すべきです。
写真2では、遠近感を構成する要素は、池の周りの柵です。それから、柵の後ろの木が、遠近感を構成しています。視点の流れは策に沿って、水辺を手前から奥に向かいます。消失点はあまりはっきりしませんが、曲がっている柵よりも、直線に配置された木の効果が強く、四阿あたりにあります。注視点は弱く、定まらないと思います。写真2で遠近を構成する要素は、柵のように、曲がったり、木のように不連続になることもあります。つまり、写真1のように直線に連続的にモノが並んでいなくとも遠近効果は弱くなりますが、出せます。
写真3は梅の木が遠近感を形成している例です。手前の梅の木が大きく、中央が中くらいです、奥の木は梅ではありませんが一番小さくなります。同じサイズのモノが、近くから、遠くに、あると遠近感が出ます。しかし、直線や曲線状に並んでいる場合に比べると、その効果は弱くなります。遠景、中景、近景を入れるという風景画の基本を採用して、置けば、同じモノが近くと遠くにある可能性は高くなります。ただし、消失点はなく、視点の流れは制御できません。
写真4は遠景に建物があることによって、空間のひろがりがわかる例です。これは、遠景の特殊な例と思いますが、実際に、ここまで極点な遠景が得られることはまれです。
明暗による遠近法
明暗でも遠近が表現できると主張する人もいます。明暗は立体感を出すには、有効ですが、遠近感は難しい気がします。
写真5は明暗による立体感の例です。
写真6は明暗で遠近感が出せるとしたらこんな例ではないかと探してみた写真です。不可能ではありませんが、効果は小さいと思います。
空気遠近法
空気遠近法は、ダビンチなどルネッサンスの画家が確立した手法です。遠くにあるものは、コントラストが弱くなる、色が青みを帯びるという性質を使って遠近感をだします。
写真7はもとのサンプルで、ヘイズ処理をかけています。
写真8が、ヘイズ処理を使わず、山の部分をカラーバランスモジュールで少し青くしています。本来であれば、マスクを使って、遠景の山だけを処理すべきですが、ここでは、マスクはつかっていませんので、説明用のサンプルと割り切っています。正直に言えば、写真7と8では、遠景の山は近すぎると思います。
次回は遠近法におけるミニマリズムの問題を取り上げます。







