庭のミニトマトの食べ方(2)

さて、雨に濡れて実割れしたミニトマトの食べ方です。

実割れしたミニトマトは、カビがついたり、実割れが表面だけでなく、割れが内部にまで浸透しやすいので、まず、出来るだけ早く収穫して、よく洗って、いったん冷蔵庫で保管します。完熟する間に、実割れしてしまうミニトマトもありますが、庭に置いておくとカビがついてしまうので、収穫してしまいます。

後は、実割れミニトマトを使って、乾燥トマトを作ります。

基本は、ミニトマトを半分に切って、切断面を上にして並べて、天日干しします。

今年は、雨が多かったので、天日干しでは、乾燥しきれませんでした。

この場合には、オーブンで乾燥させます。

ここで問題になる点がオーブンの性能です。以前単身赴任していた時には、シロタと日立(シロタの後継として)のコンベックスオーブンを使っていました。価格はどちらも1万円以下ですが、風量が大きく、素材を乾燥させるには、十分な性能をもっていました。現在は、パナソニックのオーブンレンジの上位機種を使っていますが、どう見ても、風量が少なく、価格が1ケタ安いコンベックスオーブンに負けています。なので、オーブンを乾燥目的に使うと、時間がかかる割には乾燥が進まず、電気代がかさみます。風量調整が出来ればよいのですが、その機能はなさそうです。

オーブンを使う場合には、設定温度と加熱時間が問題になるのですが、乾燥目的に使う場合には、同じ温度でも風量によって時間が変わってしまいます。つまり、オーブンの種類によってレシピが変わってしまいます。ですから、以下を参考にして、調整していただく必要があります。

また、同一機種で考えれば、風量が一定であれば、設定温度が高い方が、加熱時価は短くて済みます。温度を上げたときの問題点は次です。

温度が高いと、素材が焦げてしまう

温度が高いと素材の栄養が破壊される

困ったことには、後者のデータはありません。昔は、ビタミンCは100度3分で100%破壊されるといっていたのですが、これは、単体の水溶液のことで、植物体の中にある場合には、はるかに、破壊されにくいことが分かっています。個別のデータはないようです。とりあえず、不必要な加熱は、最小限に抑えることしか方法がありません。

我が家のオーブンレンジのオーブンの標準設定温度は170度です。これを、使うと60分くらいで、少し、焦げてしまいます。

120度で試したら、120分でもまだ、乾ききりません。

というわけで、まだ、正解に達していません。

オーブンレンジを設計している人は、オーブンを雨の日に天日干しの代わりに使うことは考えていないようです。

ということで、ベストは、天日干しです。天気が良ければ、1日でできます。

市販の乾燥トマトは食塩を追加してありますが、自家製では食塩は使いません。

うまくできると、干しブドウのような甘い味がします。

市販のミニトマトでも、作れますが、乾燥すると、トマトが縮んでしまいますので、がっかりするほど量が減ってしまいます。ミニトマトが、大量に安価で入手できたときにしかできない贅沢な一品といえます。