darktable事始めー最新版version3.2.1用(6)

今回は、残された7章と8章の全部です。

以上で、入門PDFは全部紹介したことになります。

入門ですが、分かりにくいところもあるので、次回から、できれば、補足説明を加えたいと思います。

 


7 ダークルームの現像の実例

このパートでは、イメージに対する各モジュールの効果を段階的に示すことに焦点を当てます。以前と同じロジックに従います。

7.1 説明

事前設定なしで、写真は以下の必須モジュールを使用して作成されます。

  • RAWブラック/ホワイトポイント(2 raw black/white point)

  • ホワイトバランス(6 white balance)

  • デモザイキング(2 demosaic)

  • 入力カラープロファイル(3 input color profile)

  • 出力カラープロファイル(4 output color profile)

  • 画面エンコーディング(5 display encoding)

  • 画像の向き(ファイルのexifに従って方向付け)(8 orientation)

  • ハイライト復元(7 highlight reconstruction)注1

以上の処理の結果。編集開始イメージが出来上がります。

原注:プロファイルノイズ低減モジュールについては、この例では必要ないため(ISO 200)、この例には表示されません。

注1:以上の説明は、フランス語版の図23に対応しています。日本語版の図23(再掲)は、フランス語版とは「画像の向き( orientation)」の前に、次の7.,8.,9.が追加された点で異なっています。

7 hightlight reconstruction(ハイライト復元)

8 exposure(露光)

9 firmic rgb(フィルミックRGB)

7は、「ハイライト復元」は原典にはありませんが、ここで上記のリストに追加しています。「ハイライト復元」は本来は、RAWチェッカーで白飛びまたは黒飛びがあったときに、作動する機能です。

8.9.はシーン参照ワークフローの自動実行に関する処理ですので、上記のリストには追加していません。

7.2のデータの現像履歴を参考までに添付します。ここでは、上記、「exposure(露光)」と「firmic rgb(フィルミックRGB)」は「画像の向き( orientation)」の前には入っていません。

  

 

f:id:computer_philosopher:20200914083913j:plain

図23(再掲):圧縮してスタイルを作成する



 

f:id:computer_philosopher:20200914083952j:plain

図参考:7.2の画像の履歴


 

7.2 開始イメージと最終イメージ

なお、以下の日本語版のイメージは、フランス語版のサンプルに近いイメージを使って、再現したものです。

  

f:id:computer_philosopher:20200914084102j:plain

図26:未現像のRAW写真:開始画像

 

f:id:computer_philosopher:20200914084135j:plain

図27:最終的な写真


 

7.3 全現像過程

 モジュールの変更はすでに画像に適用されています。画像の各スクリーンショットには、前の写真と比較して効果を実行するモジュールのパラメータが付随します。

 

f:id:computer_philosopher:20200914084235j:plain

図28:自動レンズ補正モジュールのアクティブ化後の写真


 

 

f:id:computer_philosopher:20200914084300j:plain

図29:目標修正モジュールのパラメータを自動的に(既知の目標)


  

f:id:computer_philosopher:20200914084328j:plain

図30:トリミングして向きを変更した後の写真

 

 

f:id:computer_philosopher:20200914084349j:plain

図31:トリミングおよび回転モジュールのパラメータ


  

f:id:computer_philosopher:20200914084412j:plain

図32:露出を増やした後の写真(被写体と中間調の写真)

 

 

f:id:computer_philosopher:20200914084433j:plain

図33:露光モジュールのパラメータ


  

f:id:computer_philosopher:20200914084505j:plain

図34:フイルミックRGBモジュール設定後の写真

 

f:id:computer_philosopher:20200914084550j:plain

図35:フイルミックRGBのパラメータ(a)シーンタブ

 

f:id:computer_philosopher:20200914084611j:plain

図35:フイルミックRGBモジュールのパラメータ(b)ルックタブ


  

f:id:computer_philosopher:20200914084641j:plain

図36:トーンイコライザーモジュールの調整後の写真


 

f:id:computer_philosopher:20200914084722j:plain

図37(a):トーンイコライザーモジュールのパラメータ (a)advanced tub


 

 

f:id:computer_philosopher:20200914084743j:plain

図37(b):トーンイコライザーモジュールのパラメータ (b)masking


  

f:id:computer_philosopher:20200914084905j:plain

図38:ローカルコントラストを上げた後の写真

 

f:id:computer_philosopher:20200914084935j:plain

図39:ローカルコントラストモジュールのパラメータ


   

f:id:computer_philosopher:20200914085003j:plain

図40:最終的な写真を取得するためのカラーバランスモジュールのパラメータ(出力は図27)



 

8 結論

このチュートリアルでは、darktableを使い始めて、いくつかのツールを使いこなすためのヒントを示しました。これらの原則を取り入れた後、フランス語のdarktableサイトより理解を深めることができます。記事、ディスカッション、ビデオなど複数のソースが利用可能です。 darktableは強力なソフトウェアですが、理論と学習のフェーズを通過して、それを最大限に活用する必要があります。

(以下はフランス語のビデオの紹介なので省略)