ティボーデとアルティノグリュ のラベルのピアノ協奏曲

アルティノグリュとコンセルトヘボウ管弦楽団のフランクが大変よかったので、2020年3月の同じ日の演奏会のジャン=イヴ・ティボーデとのラベルのピアノ協奏曲もラジオ放送で聞いてみました。ト長調の両手の方です。

ラベルの音楽は、美しいと感じる部分と、気が利いていると感じる部分があります。後者はエスプリといわれることもあります。ピアノ協奏曲も、「気が利いている」と感じる演奏が多いのですが、この演奏を聴くと、ラベルのピアノ協奏曲って、ここまできれいな音楽だったんだと目から鱗が落ちます。特に、フランクの場合と同じですが、テンポは絶妙で、これしかないと思わせるものを持っています。ピアノも非常によく歌っています。演奏が早く終わってしまうことがもったいない、もっと音楽が続いていればいいのにと思いました。

オーケストラは、コンセルトヘボウ管弦楽団ですが、指揮者もピアニストもフランス系です。最近は、演奏が国際化して、指揮者もピアニストも多国籍が多いですが、フランス音楽については、地元の利があるのかしらと思いました。