最近の東京都の重症患者数
ニュースでは、感染者数を報道するのですが、これらは感染の広がりの指標と思われます。
ただし、医療崩壊のリスクは、入院患者数か重症患者数でみる必要があります。このうち、入院患者数のデータは、5月11日で不連続になっていて、ピークとの比較ができません。
重症者数のデータは、4月27日からになっていて、4月28日と29日が同数105人でピークです。これでは、4月26日以前にピークがあった可能性が否定できず、怪しいのですが、データがあるだけ、入院患者数のデータだけよりはましです。
重症者数の最近データを図1に示します。これは、東京都のデータに7日移動平均をかけています。
図からわかるように、GoToトラベルの前くらいから、重症者数は増加しています。直近のデータは下がっていますが、これがトレンドになっているかは、もう少し様子を見る必要があります。最近のデータはピークでも40人くらいなので、全期間のピーク100人の半分くらいではあります。しかし、4月30日頃の陽性者数は、100人未満で、現在の半分以下です。つまり、次の問題があります。
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陽性者数と重症者数を結びつける要因を示すべきです。
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最近の重症者は増加していますから、その要因を示すべきです。
推定でも原因がわからないと対処はできません。いまのところ、どのような対処がなされているのでしょうか。
というわけで、重症者数の増加には、不安が溜まります。
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都内の最新感染動向 2020年8月30日 19:00 更新