スキントーンの調整
ポートレートを撮影する場合の最大の課題は、肌の表現です。男性の場合には、皺が刻まれた貫禄のある顔もあり得ますが、一般に女性の場合には、皺やシミがないことが好まれます。また、レンズの評価では、一般には、解像度の高いものが良いとされますが、これも、女性のポートレートの場合には、解像度よりも、ふんわり、柔らかく写ることが好まれます。
今回は、darktableを使って、スキントーンの調整を試してみましたので、結果を報告します。
使用した写真は、「FREE RAW PHOTOS FOR EDITING」というサイトからダウンロードしたもので、特に、ライセンスの制限はないようです。
写真1がダウンロードした写真です。RAWをフイルミックRGBで読み込んだだけの状態です。
おそらく、修正したい点は、シミと額の皺ではないかと思われます。ここでは、後者を検討します。
編集対象の選定には、次の2種類のアプローチが考えらえます、
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顔などの対象をマスクで抽出する。
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ポイントをブラシなどで指定する。
今回はより簡単な2番目のアプローチを用います。
方法は、レタッチモジュールを立ちあげて、画像をウェーブレット展開して、展開されたレイヤーの上で、ブラシを使う方法です。
写真2、3、4では分割した左が元の画像、右がレタッチをかけた画像です。
写真2が塗りつぶしツールを使ったものです。ウェーブレットを使用しています。
写真3がぼかしツールを使ったものです。ウェーブレットを使用しています。
写真4が修復ツールを使ったものです。これだけは、ウェーブレットは使用していません。
額の皺を取るだけであれば、写真4の修復ツールで十分と思われます。しかし、この方法では、額の皮膚のザラザラ感が残ります。これに対して、写真2と写真3ではスキントーン自体が滑らかになります。さすがに、写真2では元のデータがなくなってのっぺりしますので、写真3がお勧めと思われます。
FREE RAW PHOTOS FOR EDITING
https://www.signatureedits.com/free-raw-photos/