darktableでポートレートを写す(1)

スキントーンの調整

ポートレートを撮影する場合の最大の課題は、肌の表現です。男性の場合には、皺が刻まれた貫禄のある顔もあり得ますが、一般に女性の場合には、皺やシミがないことが好まれます。また、レンズの評価では、一般には、解像度の高いものが良いとされますが、これも、女性のポートレートの場合には、解像度よりも、ふんわり、柔らかく写ることが好まれます。

今回は、darktableを使って、スキントーンの調整を試してみましたので、結果を報告します。

使用した写真は、「FREE RAW PHOTOS FOR EDITING」というサイトからダウンロードしたもので、特に、ライセンスの制限はないようです。

写真1がダウンロードした写真です。RAWをフイルミックRGBで読み込んだだけの状態です。

おそらく、修正したい点は、シミと額の皺ではないかと思われます。ここでは、後者を検討します。

編集対象の選定には、次の2種類のアプローチが考えらえます、

  1. 顔などの対象をマスクで抽出する。

  2. ポイントをブラシなどで指定する。

今回はより簡単な2番目のアプローチを用います。

方法は、レタッチモジュールを立ちあげて、画像をウェーブレット展開して、展開されたレイヤーの上で、ブラシを使う方法です。

写真2、3、4では分割した左が元の画像、右がレタッチをかけた画像です。

写真2が塗りつぶしツールを使ったものです。ウェーブレットを使用しています。

写真3がぼかしツールを使ったものです。ウェーブレットを使用しています。

写真4が修復ツールを使ったものです。これだけは、ウェーブレットは使用していません。

額の皺を取るだけであれば、写真4の修復ツールで十分と思われます。しかし、この方法では、額の皮膚のザラザラ感が残ります。これに対して、写真2と写真3ではスキントーン自体が滑らかになります。さすがに、写真2では元のデータがなくなってのっぺりしますので、写真3がお勧めと思われます。

 

f:id:computer_philosopher:20200806103723j:plain

写真1

f:id:computer_philosopher:20200806103758j:plain

写真2

 

 

f:id:computer_philosopher:20200806103826j:plain

写真3

 

 

f:id:computer_philosopher:20200806103848j:plain

写真4

 

FREE RAW PHOTOS FOR EDITING

https://www.signatureedits.com/free-raw-photos/