つくば市の建築物をみる場合に、いまのところバイブル的な役割をしているのは、「つくば建築フォトファイル」(2007)だと思います。つくばに、建築を見に来る人は、これを参考にルートを決めていると思います。
筆者は、この出版物は今のところもっていませんが、HPに掲載建築のリストが出ているので、このリストは参考にさせてもらっています。ただし、筆者の関心は建築だけでなく、公園や他の風景にも及んでいますので、関心が重複している部分は半分以下と思います。つくば建築フォトファイルの選定基準で、WIKIにも出てくるような著名な建築家は納得ですが、年代的に若い建築家の場合には、選定基準がわからないものもありますし、筆者は建築の専門ではないので、ググってわからないと、そもそもどんな建築家かわからないこともあります。
「パセオ ヌエボ つくば」は1892年(明治25年)創業の小貫写真館という写真やさんのようです。専門は振袖写真のようです。ただし、この建物はもともとは「カフェキングつくば」ように設計したようです。設計は、永松賢一で「株式会社永松賢一・游建築研究所」で活躍されているようです。正直いって、永松賢一については、それ以上はわかりませんでしたので、掲載をやめようかとも思ったのですが、次の美容室「Joy」とちょっと似ているので掲載することにします。振袖の写真に恐れをなして中に入ったことはありません。
写真1が全景です。一番奥に大きな木があって、反対側からのアングルでは木が邪魔をして全体の写真は撮れませんでした。手間と奥に丸屋根があるので、丸屋根の出っ張りをもつ、上から見たらコの字の建物かと思いました。奥の出っ張りは全て部屋になっていますが、手前の出っ張りは、エントランスの吹き抜けに半分ほど使っています。
写真2はエントランスで階段になっています。
写真3はエントランスを写真2とは逆側から見たものです。この角度ですと、建物の中央部にも丸屋根があることがわかります。
コの字型の出っ張りの間の構造は、植生が邪魔をして外からはよくわかりませんでした。植木屋さんが毎年、木を刈り込んでいると思いますが、竣工当時から、植生はこんなに大きかったのでしょうか。入り口の半分赤のプレートは、屋根の色とそろっていて素敵です。「カフェキングつくば」の時も同じようなプレートを使っていたのでしょうか。