セキショウつくばオフィスアネックス
今回は、アネックスの方の事務所です。この建築は1995年に 通商産業省選定(当時)のグッドデザイン賞施設部門選定を受けています。栗生の代表作の植村直己冒険館の前年の建築です。
栗生の設計理念は、「品格ある美しい風景」あるいは、「建築があることで風景になる」というものらしいです。品格については、よくわかりませんが、「建築があることで風景になる」点については、写真のように賛同できると思います。独創的で絵になるデザインではあります。
写真1のように建物は西側に壁面があります。
写真2のように東側に壁面と離れて三角形の建物があります。
写真1と写真2は同じ時に撮影しました。その時、写真2は逆光が強く使えないと思いました。掲載の写真2は出来る範囲で逆光の補正をしてあります。撮影時は午後で、太陽は西にあり、写真1は順光ですが、写真2は逆光になります。
そこで、写真2のアングルが順光になるように、午前中に取り直したものが、写真3です。オフィスの写真のアングルとしては、写真3より写真2が優れています。どうして、写真3では、写真2のアングルを撮らないかというと、写真2の撮影時には車が止まっていない駐車スペースに、写真3の撮影時にはぎっしリ車が止まっていて、同じアングルの写真は駐車場の写真になってしまうからです。車がなければ、このオフィスは「品格ある美しい風景」だとは思いますが、車があると、駐車場の中にオフィスビルが浮かんでいるような状態です。なので、写真2と写真3では、逆光にもかかわらず、写真2を上位に置かざるをえません。景観上、駐車場とは恐ろしいものだと感じました。
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栗生明+栗生総合計画事務所
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栗生明 wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%97%E7%94%9F%E6%98%8E