東京都の7月23日が問題である~コロナウィルスのデータサイエンス(109)

7月20日の検査数

前回(108)では、3日間は東京都の感染者数はいったん減少するだろうと申し上げました。これは、土日の検査数が減少するためです。また、陽性率が安定しているので、これが動きだすかに注目すべきと申し上げました。

図1に東京都の検査数(右軸:人)と陽性者数(左軸:人)を示します。7月20日の検査数が出ていますが、その数は先週の多かったときに比べれば、まだ、少ないです。ですから、22日の感染者数は最大でも先週のピーク付近までしか戻らないと思われます。(この記事は22日の8時に書いています。)

図2に東京都の陽性率(縦軸:%)と陽性者数(横軸:人)のデータを示します。このデータは、最新が20日ですが、発表のたびに、過去にさかのぼってデータが修正されます。ですので、図2のグラフは、古いグラフと比べて、新しいデータが追加されただけでなく、古いデータも更新されて、グラフの形が変化しています。陽性率と陽性者数は7日移動平均です。今回は、陽性者数の増加傾向が明確になりました。また、最新のデータでは、陽性率の増加が見られます。

図3は東京都の検査数(右軸:人)・陽性者数(左軸:人)・感染者数(左軸:人)です。これから見ると22日の感染者数は、20日の検査を反映して、最大でも先週のピーク付近にとどまると思われます。

問題は、21日の検査数と陽性率、そして、それを反映した23日の感染者数です。図2のように、陽性率の増加が危惧されます。ここで、陽性率の増加と感染者数の増加が見られれば、感染は、新たなステージに突入したことになります。逆に、陽性率が止まっていれば、感染は、まだ、同じステージで足踏み状態にあると考えられます。

 

 

 

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図1 東京都の検査数と陽性者数

 

 

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2 東京都の陽性率と陽性者数

 

 

 

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図3 東京都の検査数・陽性者数・感染者数