山形県シリーズの第2回は、ホテルの近くの最上川です。ホテルの裏が最上川でしたので、時間を分けて写真をとってみました。昼間と日没と日の出の時刻の写真です。
写真は全て、ぼぼ、同じ南東向きで撮影しています。朝日も夕日も直接はアングルにははいりません。
写真1、2はほぼ同じアングルです。写真3は撮影地点が少し移動しています。
写真4,5,6は写真1,2,3と同じRAWファイルで、3DーLUTを使ったものです。
写真1,2,3の中では、写真1が最上川の水面が一番多く写っていて、川の写真としては、見栄えがします。
写真2,3で川の水面の割合が少ないのは、画面に遠景の山並みを入れることにこだわったためです。
近景、中景、遠景をいれるという風景の基本からすれば、写真2,3が王道になります。
次回に機会があれば、「近景、中景、遠景」+「水面」のバランスを考えたいと思います。
3D-LUTを使うと、色彩表現の自由度は各段に増します。いっぽうでは、色をいじりすぎると、なんとなく、嘘っぽい写真になってしまいます。
ただ、比べてしまうと、3D-LUTの効果は絶大で、使っていない写真は、インパクトが薄くなります。
RAW現像は、darktableでフィルミックRGBをつかって、ベースカーブは使っていませんので、トーンカーブは使わないことにしています。
なお、日没、日の出の頃なので、シャッター速度優先モードで、長時間露光(1/4-1/8秒)が出来ないか試したのですが、見事に失敗しました。シャッター速度優先モードで、1/8秒、ISO200で、F13になってしまいました。
カメラの撮影では、プログラムオート(Pモード)、絞り優先(Aモード)、シャッタースピード優先(Sモード、この表記はメーカーにより異なります)を使うことが多いのですが、フィルム時代と異なり、ISOを自動指定にする場合、シャッター速度優先でも、ISOが変わる場合と、絞りが変わる場合があり、その結果、思った写真にならないことがあります。この場合も、カメラは、フルサイズではないので、F値は、上限8で使いたいのですが、ISOが下がらずに、思った写真になりませんでした。絞りの上限設定が可能か調べてみます。また、デジカメのマニュアルモードはISOが可変なので、フィルムカメラのマニュアルモードと違い、半分オートモードなので、マニュアルモードを使いこなすべきとも思います。
カメラのガイド本では、フィルム・カメラとデジタル・カメラの差に言及せずに、フィルム時代の操作法を踏襲しているものを多く見かけます。特に、デジカメでは、RAWの露光と、Jpegの露光は別物なので、分けて考える必要がありますが、この部分を正確に記載した本はほとんどありません。
また、筆者は、darktableを使うようになって、トーンカーブとJpegは全く使わなくなりました。ところが、デジカメによっては、レガシーのトーンカーブ設定がカメラについている場合も多く、これにもうんざりしています。LUT-3Dに対応するデジカメも増えてきていますが、ほとんどが、動画の場合で、静止画のLUT-3Dをサポートしている機種は少なく、依然として、トーンカーブから抜けていないのがほとんどです。しかし、ここで見るように、一度、LUT-3Dの自由度を体験してしまうと、トーンカーブには戻れないと思います。