最近のMobility Reportについての知見~コロナウィルスのデータサイエンス(86)

抗体検査

岩手県の病院の抗体検査の結果がでて、抗体はゼロだったようです。

これから、「感染の少ない地方にはコロナウィルスは入っていない。」と思われます。移動制限は必要ですが、行動制限(接触回避)は不要であったことになります。Mobility Reportの値も、紹介していませんが、都市部に比べると、下がっていませんでした。

問題は、「感染のある都市部にコロナウィルスがどの程度残っているのか。」になります。

今のところ、海外はともかく、国内では、推定値は発表されていないと思われます。

ですので、問題は、さらに、抽象レベルが上がって、「なぜ、推定値が発表されないのか」にあるとも言えます。

つまり、手順を組みたたて、問題を小問題に分解して解決する「計算論的思考」が欠如しています。

これは、コロナ対策での問題であると同時に、失われた30年の経済成長の課題でもあります。ここがクリアできないと、コロナ後の経済復興も期待できません。

現在は、ともかく、お金をばらまいて、元に戻すという思考欠如の対策です。

しかし、「中国は38分で配布完了!? コロナ給付金支払いに見る彼我の差」(ニューズウィーク)なので、この機会に後れを取り戻さないと、経済の復活はないでしょう。

Mobility Report

Mobility Reportが更新されたので、最近の傾向を見ておきます。

グラフの見方は、コロナウィルスのデータサイエンス(77)を参照してください。

行動制限は、ほぼ水平で、ここのところ変動はありません。

感染者数は微増傾向です。

これから、県外移動の緩和が出てくるので、今後は変化が見られるかもしれませんが、東京の場合は、県境をこえる通勤が多いので、その影響は地方より小さいと思われます。

実効再生産数は、Rt Covid-19 Japanの東京都が1.14(6/18)、東京都23区市町村別感染者グラフの新宿区が1.14(6/17)でしたので、感染者数が今後も微増傾向が予想されます。

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図1 東京都の感染者数の推移

https://www.newsweekjapan.jp/marukawa/2020/06/post-64.php

https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2020.06.19>6-17version.

https://www.apple.com/covid19/mobility 6-17version Accessed<2020.06.19>.

  • Rt Covid-19 Japan

https://rt-live-japan.com/

https://stopcovid19.codeforshinjuku.org/