つくばカピオ
1996年竣工、設計は谷口建築設計研究所・谷口吉生です。
規模は、WIKIのよると以下です。大きいです。建築面積を正方形で近似すると1辺が80mになります。
国際会議場のように細長い建物で面積の大きい建築物はよくありますが、正方形に近い大面積の建築は少ないと思います。
敷地面積 9,090.30m² 建築面積 6,378.07m² 延床面積 9,130.48m²
つくばカピオは一言で説明するのが難しい施設なので、2回に分けます。
写真1の平面図の案内板を示します。
表1に施設の概要を示します。
図1に横断図を示します。
簡単にいうと、体育館(アリーナ:青のブロック)+劇場(ホール:緑のブロック)+会議室です。
会議室はおまけ程度の面積なので、ポイントは、アリーナとホールです。
コーヒーハウス(赤のブロック)ば共通の基礎の台にのっていますが、独立した建築です。
アリーナは、固定席、可動席あわせて2,728の客席や、収納式ステージ、吊物などの舞台設備によって、様々な催し物にも高度に対応することができるそうです。ホールは384席あります。
近くにノバホールがあり、大ホールは1,000席、小ホールは110席です。さらに、図書館、美術館と併設された
アルスホールは最大100席収容できます。
というわけで、学校の体育館のように、アリーナも座席を設けてホール代わりになるという設計のようです。
ただし、アリーナをホール代わりにつかうというのは、学校と同じように緊急避難的な利用法になります。
通常は、ホールとアリーナが共存している不思議な建築になります。
写真1をみるとわかりますが
写真下(こちらが北向きです)にアリーナの入り口が2つとホールの入り口が1つあります。
さらに、その間に、総合管理所のディスクにいく入り口があります。
また、北に出た階段から直接二階にいくことができます。この2階の一部がテラスになっていて、テラスに行くための階段とも考えられます。
写真2が西側(コーヒーハウス側)かた撮った写真です。自転車の左に赤い旗が立っているところがコーヒーハウスです。
写真3が北側の正面玄関側になります。
写真4が東側です。こちらのサイドは樹木が植わっていて、景観に配慮したつくりになっています。
なお、ここだけではないですが、赤いコーンがあちらこちらで使われています。景観が興ざめになるので、もう少し目立たないいろにするとか、植木鉢をつかうとか工夫してほしいです。
写真5が、南側、裏側になります。写真1で確認できますが、こちらには、楽屋入口、ホール搬入口があります。写真5をみると、アリーナとホールは、基本は別の建築であることがわかります。それと、映画のセットではないので、ここまで露骨に裏側がある建築も珍しい気がします。
入り口とエントランスロビーは次回に紹介します。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%B0%E3%82%AB%E3%83%94%E3%82%AA
公式HP
https://www.tcf.or.jp/capio/facility/