なお、以下のサイトのRtは使える地点と使えないない地点があり、その区別は(81)に示してあります。
ここでは、使える地点である、東京都と新宿区を引用しています。
「Rt Covid-19 Japan」の東京都のRtは、1.46が1.6に増加しています。
10日 0.96
11日 1.16
12日 1.36
13日 1.46
14日 1.57
15日 1.6
「東京都23区市町村別感染者グラフ」の新宿区のRtは1.57です。13,14日は、東京都と新宿区の値は一致しています。
10日 0.87
11日 1.25
12日 1.32
13日 1.46
14日 1.57
いずれも、11日から、再拡大のフェーズに入っています。
移動平均とはアルゴリズムが異なりますが、ベイズ更新を行う場合、「新しいの情報=過去の情報+追加情報」で部分修正を行うので、1日当たりの変動はならされています。
したがって、検査数が増えたから、感染者数がふえたので、感染者数の再拡大はないというのは詭弁です。検査数のばらつきを考えてても、感染の再拡大フェースに入っていることをRtは示しています。
繰り返しになりますが、感染再拡大防止には、ハイリスクのエリアをできるだけスポットで、早めに、対策を打つことだと考えています。悪い対策は
-
発動が遅れて感染が広まっていく
-
対象エリアを絞り込めず効果の薄いところも対象にしている
-
対象期間の限定が緩やかで、効果の薄い時期も対象にしている
ことであると思います。対策の目的が医療崩壊を防ぐために、感染拡大速度を制御するのであれば、対策はこの条件で、十分なはずです。
前回の非常事態宣言は、この基準では、明らかに失敗した対策になります。
問題は、前回の失敗を研究して、再発を防止することなく、同じ間違を繰り返し行うことです。
これは、日本経済の失われた30年の構造そのものなので、選挙対策も絡んで、失敗が引き続き繰り返される可能性が高いと思います。
特に、ゾーニングは、戦後の土地利用政策で、失敗を繰り返してきたトラウマのエリアなので、ゾーニングをして、私権を制限するという諸外国では当たり前の政策が出来ずに、感染拡大が起こるリスクは高いと想定します。
引用
-
Rt Covid-19 Japan
-
東京都23区市町村別感染者グラフ
https://stopcovid19.codeforshinjuku.org/