日本のパンデミック予測~コロナウィルスのデータサイエンス(その20)

日本のパンデミック予測

3月28日までの日本の感染者データです。29日は169人(30日に修正した数字)ですが、プロットしてありません。

データソースは以下です。

https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/download-todays-data-geographic-distribution-covid-19-cases-worldwide

東京都のデータは、サンプル数が少ないので、日本のデータもプロットしてみました。

このデータは、感染経路の違いは反映されていません。ただ、今までは、感染経路不明の感染者数は少なったので、その点は勘案する必要があります。

3月10日以降、韓国のように、増加が止まっているとすれば、緑線になります。

一定比率で増加していると考えると赤線になります。

これは、東京都のグラフでは、緑線にほぼ対応していると思われます。

 2週間後の4月11日に東京で300人/日、全国で、500人/日になってしまう可能性は高いと思われます。

これは、爆発的な拡大が起こらない最低ラインのシナリオで、アウトブレークがおこるとこれより上のラインに来ます。(4月1日追記)

 これは、(その19)の最悪シナリオの10万人、クラスター対策班の75万人よりは小さな値で、増加が止まらなければ、たぶん最善シナリオと思われます。

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日本の感染者数の時系列データ

 

追記(3月30日)

最初の記事は29日19:00の感染者数を記載しましたが、29日の確定感染者数が出たので、差し替えました。また一部見直しました。

感染モデルでは、Shinyを紹介していますが、理論は西原他の次をみてください。

https://www.ism.ac.jp/editsec/toukei/pdf/54-2-461.pdf

実際の計算法は次がくわしいです。

https://rpubs.com/ktgrstsh/tokyor84

なお、(その19)でクラスター対策班のシミュレーションを示しましたが、これは、仮想10万都市の計算であって、感染者の多い3大都市圏のシミュレーションが公開されるべきと思います。

追記(4月1日)

不正確な表現を追記修正しました。