コロナウィルスのデータサイエンス(その17)

インペリアルカレッジのレポート

英国のコロナウィルス政策に決定的な影響を与えたといわれるインペリアルカレッジのレポート

「Report 9: 新型コロナウイルス(COVID19)による死亡率と医療需要の低減を目的とした非薬物的介入(NPI)の影響 」英文:和文サマリーあり

が以下から入手できます。

https://www.imperial.ac.uk/mrc-global-infectious-disease-analysis/news--wuhan-coronavirus/

このレポートでは、英国と米国のシミュレーションが示されています。

死亡者のピークは5~6月になりという予測です。

日本の厚生労働省のHPでは19日の専門家会議の提言が入手できます。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

ここからリンクを探すのは難しいのですが、専門家会議の会議資料も入手できます。

しかしながら、それは、専門家会議の提言とちょっと見たところではかわりません。

ということは、会議の座長と裏方の事務局が作ったシナリオを専門家会議で、了承したということになります。

政府は「対策室」を内閣官房に設置するようですが、結局、インペリアルカレッジのような実働部隊がどこにあり、どのようなエビデンスに基づいて、予測を行っているのかは、まったくわかりません。

そもそも、「会議の座長と裏方の事務局が作ったシナリオを専門家会議で了承」というのは、通常の行政の専門家委員会の運営であって、危機管理の運営方式ではありません。

データサイエンスから見れば、日本より、英国がまともに思われます。