梅が咲きました(9)~地域振興のためのスマホ写真活用(24)

フォトギャラリーのカメラと写真

フォトギャラリーをチェックしてみた結果、2点気づきました。

  • D800で撮影した夜景は、長時間露光の写真で、最長のシャッタ速度は41secでした。ですから、三脚が必須になります。

  • 1年分を見たら、コンデジの写真もありました。なお、この2機種ともRAWをサポートしています。

    • オリンパス CAMEDIA SP-510UZ 1/2.5インチ 7,100,000画素 38-380mm F2.8-3.7 2006年9月発売

    • カシオ HIGH SPEED EXILIM EX-ZR700 1/2.3インチ 16,100,000画素 25-450mm F3.5-5.9 2013年3月発売

さすがに、 SP-510UZの画像はあれていますが、EX-ZR700の画像は立派です。

事前によく勉強して、長時間露光にチャレンジすべきでした。

夜梅撮影のまとめ

(1)夜梅は撮影に値するか

最初に、夜梅は梅の花のライトアップだろうと思ったのですが、写真を見れば、わかるように、これは梅の木のライトアップであって、梅の花のライトアップでがありません。光に明るく写る部分は、花より木の方です。また、色付きライトを使っていることからもわかるように、このライトアップでは梅の花の色は完全に消えてしまっています。言い換えますと、広間の梅の花が余り開いていなくとも、あるいは、散り始めて花の一部が茶色く変色しても、映像にはほとんど影響しません。

冬になると、日没が速くなるので、ライトアップイルミネーションを行っているところが多くあります。例えば、先日、河津桜を見にいった「茨城フラワーパーク」でも花がない時期に集客すために、次のようにイルミネーションを行っています。これは花がないシーズンに集客数ためです。

偕楽園の夜梅も、花を見るためではなく、イルミネーションに割り切れば、理解できますが、花を見る視点では、問題があると思います。


フラワーパーク イルミネーション

開催期間

2019年11月15日(金)~2020年1月13日(月)

開催時間 17:00~21:00(開園14:00)

「恋人の聖地」の夜を100万球の輝きが彩る

2019年は、イルミネーションの規模をスケールアップ。コンセプトは「光のブーケ」で、訪れる人が心をときめかせ、思い出に残る時間を過ごせるイルミネーションになっている。2018年の100万球の規模をさらに拡大し、新規演出や従来の設備を充実させた。新エリアをメインエリアとして、毎年訪れる人にとっても、飽きさせない演出を予定。


(3)偕楽園の構造

偕楽園の梅の木が余り大きくないことを、既に述べました。

サンプル1は、好文亭の前の広場の写真です。右の奥が梅林です、中央の木は、梅林の外にの広場にある梅の木です。広場の梅の木の方が大きいことがわかります。また、広場の梅の木の周りにいる人は、梅の木の写真を撮っています。

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サンプル1

 

サンプル2は、梅林の中の梅の木です。木と木の間が狭いこと、道が、梅の木とは関係なく作られていることがわかります。まず、道を作ってそのあと、梅の木を植えれば、通常、梅の木は街路樹になって、道の両側に植えられます。サンプル2の梅の木と道は、そのような関係ではありません、これは、先に、梅林を作って、後で道をつけたからです。梅林の道は、庭としては設計されていません。また、梅林も、植物園のように、多種類が植えられていて、景観重視で設計されたものとはおもわれません。

 

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サンプル2

 サンプル3は、好文亭前の広場から、千波湖と周辺の梅林を見たものです。千波湖は確かに、偕楽園の借景になっているのですが、偕楽園千波湖の間のスペースの位置づけがいまひとつはっきりしません。今は、梅林と道路と鉄道があるのですが、偕楽園の設計時点とは景観が異なっているのではないかと思われます。というのは、偕楽園の丘の下には現在梅林があります。それは、ここに見える梅林と、その右にある梅林になります。これらの梅林と偕楽園の関係がよくわかりません。

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サンプル3

ここで、関係といっているのは、庭園の景観の設計意図のことです。

サンプル4とサンプル5は好文亭を写しているのですが、このアングルでは、梅は入りませんし、一番良いアングルはどちらかというと松の木に遮られて、好文亭がみえません。

 

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サンプル4

 

サンプル5は、サンプル4をズームしたアングルですが、広場の松の木に遮られて梅は全く入りません。

広場の松の木は、好文亭が建てられた時代に比べれば、ずっと後で植えられたものなので、現在の松の姿が元の庭園の設計者の意図になっているかは不明です。

庭園が出来た時には、サンプル3の鉄道は当然ありませんし、景観も異なったものであったと思われます。梅林は庭園として設計されたとは思えません。庭園の設計は、好文亭とそこから丘を下る道にあったのではないかと思うのですが、現在では、斜面の木は大きくなりすぎて、風景が見える状態ではありませんでした。

 

 

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サンプル5

  

(3)D5300のISO設定

最近のニコンのレンズ交換式カメラは持っていなので、D5300が自分が持っているニコンのレンズ交換式カメラでは、最新の機種になります。レンズ交換式カメラでも、高級コンデジでも、共通の操作モードは、P(ブログラム)、M(マニュアル)、絞り優先、シャッター速度優先の4つのモードなので、メーカを超えた共通の操作性のために、この4機能を使う場合が多いと思われます。

この4つのモードは、フィルムカメラ時代からあります。フィルム時代には、ISOが決まったフィルムを入れて1本続けてとるので、ISOを途中で変えることはありませんでした。D5300の4モードはこれを踏襲しています。キャノン、オリンパスパナソニックなどの他のメーカーでは、4モードでもISO自動設定ができるので、この点は戸惑いました。特に、夜景のように、ISOの最適な設定値がわからない場合には、自動モードになれてしまうと、意外な感じを受けました。