梅が咲きました(7)~地域振興のためのスマホ写真活用(22)

偕楽園の夜梅

偕楽園のフォトギャラリーに夜の梅の写真が多いことを以前、報告しました。そして、3月14日に夜梅祭が開かれること、ことしはコロナウィルスの問題があり、このイベントが中止になったことを申し上げました。また、ギャラリーの夜の写真の多くは、夜梅祭の日の撮影ではなく、通常日の夜7時までの開園時間に撮影されたものです。

そこで、夜19時までのライトアップを実際に見ることにしました。

3月の始めにいったので、実際に暗くなるのは18時過ぎです。梅は、まだ、8分です。

梅が開いていくと、段々暗い時間が減っていきます。

撮影は、今回は、三脚を使わずに手持ちで行いました。

三脚について、先に結論を書きますと当たり前ですが、昼間と違って、ギャラリーに乗せるような写真の撮影には、三脚が不可欠です。ただし、この日のあったカメラマンで三脚を持っていた人は1人だけでした。多分、その人だけがプロではないかと思います。

夜の写真は、ほとんど経験がないので、手探り状態です。

ですので、基本は、オートモードを使うことにしました。

機材は、基準のスマホ、FujiのXF10(これが自分に持っているカメラで最新のセンサーになるのでリファレンスになります)、D5300(ASP-C)を考え、予備に、コンデジのLX-100とP-330をもっていきました。カメラマンはレンズ交換式の人も、スマホの人もいましたが、複数のサイズの違うカメラを使っている人は誰もいませんでした。

5時半くらいに日没になっても、暗くなるまで30分くらいかかります。その間に、撮影していくと、カメラは、露出を保とうとして、周囲が暗くなっていくのに対して、露光をあげて、光を多く取り入れて、明るく撮ろうと補正をかけます。

自動露光では、平均露出を合わるため、全体が黒いものは、露出が過多になるので、白く写る。これを実際に合わせるには、露出をマイナス側にシフトすればよいと、カメラの本には書いてあります。しかし、そうすれば、実際の暗さには近くなりますが、黒飛びが起こってしまいます。

あとで、RAW現像することを考えれば、ブレないで、できるだけ、

撮影結果(スマホコンデジ編)

 

サンプル1は左:スマホと右:LX100です。

このくらいのサイズでは、雰囲気はでています。

 

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サンプル1

 

サンプル2は、スマホの画像の等倍です。シャッター速度は1/16secですが、手振れで、画面があれています。こでは、撮影なかでは、ましな方で、1/16では、完全にぶれてしまった画像も多くあります。スマホの手振れ防止機能は、あまり高くないと思われます。

 

F2.0 1/16sec 4mm ISO3200

 

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サンプル2

 

サンプル3はLX-100で等倍です。ノイズは出ていますが、手振れはないと思われます。LX-100は、撮影した場合に、実際の暗さを忠実に反映した写真になるので、関心しました。

F1.7 1/13mm 11mm ISO1600

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サンプル3

 

 

サンプル4は、LX-100とP-330の比較です。

左:LX-100と右:P330になります。1.7インチのコンデジP330がセンサーサイズにかかわらずかんばっているように見えます。これには若があり、夜景モードで撮影しているため、カメラがマルチショットを合成しているのです。

 

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サンプル4

 

 

サンプル5はLX-100です。ノイズはありますが、手振れはなく、細部も写っています。

 

F1.7 1/30sec 11mm ISO1600

 

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サンプル5

 

 

サンプル6はP330です。不自然なところはありますが、スマホと比べれは、手振れの効果は絶大です。なお、1/15secのマルチショットでは、手振れブレを拾っています。サンプル6はましな方ですが、ブレによるにじみが見られます。

1/15sec 5mm ISO2000

 

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サンプル6

 

まとめ

3機種とも、1/15秒くらいのシャッター速度になりました。カメラマンの腕は、さほど良くないので、手振れが発生していますが、LX-100はこれをかなり抑えていると思います。

あとは、三脚を使って、長時間露光に挑戦すべきかもしれません。P-330の夜景モードはかんばっているとおもいますが、三脚を使う場合に、このモードをつかうか、長時間露光を使うかは、考える点と思います。横に2枚並んだサイズであれば、スマホ以外は、十分使えると思います。

スマホでも、筆者の機種でなければ、コンデジ並の写真がとれるかもしれません。原理的には、マルチショットを使えば可能です。

P-330は後継機P-340でシリーズが終わりました。同じような1.7インチのコンデジは、Coolpix p7800、PowerShot G16、PowerShot S120でシリーズを終了しました。一般には、SONYが1インチセンサーのコンデジを投入したのが、その理由と考えられています。また、コンデジが売れなくなって、コンデジから、多くのメーカーが撤退しました。これは、コンデジスマホに負けたためとも言われています。これらの現象の発生は時系列ではその通りなのですが、因果関係が証明されたわけではありません。

デジタルカメラがスタートした時の目標は、フィルムカメラの画質に到達することでした。フィルムカメラの画質として、比較検討されるのが、1眼レフカメラの画質ですが、それ以外の小型のカメラも使われていました。また、フィルム時代の1眼レフは、手振れがなく、三脚を使わないで撮影した写真は、サービス版以上には引き延ばせないといわれていました。筆者は、1.7インチのコンデジの終わりは、コンデジフィルムカメラに追いついてしまったためであると思います。フィルム時代のカメラを想定して、そこで、写る写真をとるのであれば、1.7インチのコンデジで十分です。また、機種を選べばスマホでも十分です。

今回夜景を撮影してみて、三脚なしで手振れなしに撮影することの難しさを再認識しました。

WEBのカメラの評価には、ISOが上がったらノイズがどのくらい出るかということが詳しく書かれていますが、ぶれてしまったら、評価対象以前になります。焦点が合わないとやはり同じになります。この辺りが、エビデンスとして評価されていない点が問題だと思います。