梅が咲きました(2)~地域振興のためのスマホ写真活用(11)

ニュースで今年の梅は例年より開花が早いといっていました。

フォトギャラリーの分析

フォギャラリーの写真のうち、春の部分をダウンロードしてdarktableでみていたら、色々と気が付きました。

写真は全部で、16枚あります。

対象は、1本桜が2枚、その他の14枚は梅林です。

カメラは、EOS6D:4枚、D80:1枚、D3200: 1枚、D800:7枚、FC6520:2枚、不明(1279x719): 1枚です。 FC6520は、ドローン用のカメラでDJI ZenMuse X5S (FC6520)といいます。これは、16枚のうちの2枚のワード写真に採用されています。4/3センサーで2080万画素、ダイナミックレンジは12.8EV、価格は252,593円からとWEBには載っています。4/3センサーで、12.8EVはオリンパス超えていると思われます。

https://www.dji.com/jp/zenmuse-x5s

撮影念は2010年 1枚、2013年2枚、2014年 1枚、2015年1枚、2016年3枚、2018年8枚です。

Jpegは、全画像をチェックしていませんが、リサイズはされていないようです。

darktableのトーンイコライザーで見ると、フルサイズセンサーを積んだD800でも3EV程度のダイナミックレンジしかない画像がほとんどです。

鐸木能光さんは、「デジカメに1000万画素はいらない」と主張して、デジカメの高画素に反対していますが、このロジックは、画素数をあげるとダイナミックレンジが減ってノイズが増えるという仮定のもとの議論です。

https://gabasaku.com/

JpegでみるとD800のダイナミックレンジが、スマホJpegと変わらないのですから、今のデジカメは解像度を上げる以外に能がないのが実体ではないでしょうか。

もうひとつ面白のは、撮影機材不明の(1279x719=919,601画素)の梅の花の写真です。Exifにはカメラのデータはのこっておらず、ウィンドウで編集されたことだけがわかります。実はこの写真は、フォトギャラリーのタイトルロールにも使われています。最初、この画像は、スマホで撮影されたのかとおもいましたが、100万画素以下のスマホはないので、おそらくレンズ交換式カメラで撮影した画像をウィンドウズで編集したものと思われます。この写真は、後ボケが非常に大きいので、明るいレンズと大きなセンサーで撮影された可能性もあります。ただし、ボケがあまりきれいでないので、良いレンズを使っていない可能性もあり、コンデジスマホレベルだったり、画像編集によるボケの可能性もあります。

梅の写真の構図

前回は、梅林で数本の梅の木の全景が入っている写真を示しました。偕楽園のフォトギャラリーの梅の写真は1枚を除いて、全て、このタイプの構図です。

例外が1279x719=919,601画素の写真で、これには、梅の花が複数写っています。いわゆる枝サイズの写真になります。このサイズの写真で、見せたいのは梅の花であって、背景は基本的に邪魔になりますので、できるだけ後ボケを作って、背景を分からなくすつことが基本になります。

ここからは、darktableの説明にもなります。

サンプル1はソニースマホでとった梅の写真です。darktableでトーンイコライザーをかけ、彩度をすこしあげ、ヘイズ除去をかけています。センサーは2.3インチで小さいですが、F2.0でレンズが明るいので、センサーの割には、後ろはボケています。例によってダイナミックレンジは3EVくらいしかありません。

 

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サンプル1


 

サンプル2は、ヘイズ除去をかける前の写真です。差は大きくないのですが、描けるとくっきりした感じになります。多少、不自然な感じにもなりますので、どちらが良いかは個人の好みではないかと思います。

 

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サンプル2

 

 

サンプル3はローパスフィルターでボケを入れてみました。偕楽園の、フォトギャラリーのタイトルロールの写真をイメージして、同じような感じにボケないかといじってみました。

タイトルロールに使うには、画面上の文字が見えやすくするために、色を薄くすることが多いので、こうした加工もありだろと思います。描画マスクを手を抜いて書いたので、梅の花の一部までかすんでいますが、これは時間をかけてマスクを書けば解決できる問題なので、手を抜いています。こんなことができるという参考とお考えください。

 

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サンプル3

 

結局、今のところ構図は次の4つです。

  • 数本の梅の木の全景が入る梅林サイズ

  • 梅の花が1つ入る花サイズ(図鑑モード)

  • 梅の花が数個入る枝サイズ

  • マクロ撮影で、雄蕊が細かく見えるサイズ

梅の巨木はないようで、桜と違い、梅の木1本はなさそうです。

どれも、客観的な事実を告げるには、十分でも、今すぐにでも行ってみたい桃源郷とはみえず、今一つな気がします。偕楽園ギャラリーではあとは夜景に逃げているようです。