「ナイブズ アウト」

「Knives out」を見てきました。

ライアン・ジョンソン監督の5本目の長編映画になります。前作は、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」でしたで、そちらの方で記憶されている方が多いと思います。

内容は、クリスティのミステリーの世界です。探偵役は007のダニエル・クレイグが演じています。

看護師役のアナ・デ・アルマスは、今年の007でも、クレイグと共演するようです。

評価は「予想通り完璧」というもので、クリスティのミステリー映画がお好きなかたは、満足できるとおもいます。

筆者は、クリスティミステリーは、半分くらいの確率で、途中でネタがわかるのですが、本作も、3分の2くらいのところで、ネタがわかってしまいした。ミステリーの中で、クリスティは、トリックをいじりすぎないところが、魅力でもあります。それゆえに、他のミステリーのようにトリックが不自然になることはありません。一方、トリックが比較的単純なので、注意していれば、途中で、トリックに気づくことも多々あります。本作は、その点でも、クリスティを踏襲しています。

事前に、この作品は、会話が中心であると、批評を読んでいました。ですので、セリフだけで、130分をもたせることができるのか、不安がありました。特に、開始から、30分くらいは、会話中心でしたので、どうなること気をもんでみていました。結局、ちょとカーチェースがあったり、会話の流れをぶち壊しにしない程度に、動きが入って、バランスを保っていました。このあたりの塩梅は、おそらく、監督が、もっとも気を使ったところと思います。画像も、若干暗さがのこり、くっきりではないのですが、見ていくと、それが、ミステリーの舞台とのバランスを考えて、若干の暗さをイメージするように設計されたものであることがわかります。こういったところが楽しめるのであれば、最高の映画のひとつですし、そんな回りくどさは御免であるという人には、つまらない映画といえるでしょう。