新国立劇場「セビリアの理髪師」

新国立劇場で「セビリアの理髪師」を見てきました。ひとこと良かったです。オペラとオペレッタは基本同じレベルには扱われないのですから、ミュージカルと比べるのは無粋でしょう。ロッシーニにあったら、現役時代のベートーベンも人気はかなったのですから。

2月6日から16日の公演です。

新国立劇場のWEBの案内を以下に引用


軽妙洒脱なストーリー展開と軽やかな声の妙技が楽しいロッシーニ随一の人気作。ロッシーニ・クレッシェンドで盛り上がる序曲にはじまり、「私は町のなんでも屋」「今の歌声は」などおなじみのナンバーにのせて、コミカルでスパイスの効いた恋の物語が繰り広げられます。ヨーゼフ・E.ケップリンガーによる、1960年代のスペインを舞台にしたカラフルでポップな演出は抱腹絶倒をお約束。アルマヴィーヴァ伯爵役には次世代のベルカントテノールとして注目を浴びるルネ・バルベラ、ロジーナ役には新国立劇場の『ドン・ジョヴァンニ』にドンナ・エルヴィーラ役で出演し話題を集めた脇園彩、そしてフィガロ役には朗々たる声で世界を席巻するフローリアン・センペイら充実のキャストが集結します。指揮には世界の劇場から引く手あまたのアントネッロ・アッレマンディが久々に新国立劇場に登場


このオペラは、スタンダード中のスタンダードなので、予習もしないで行きました。

帰ってきてwikiの参照している以下のページをみて、不勉強がわかりました。

オペラ御殿 1816-1

http://operagoten.html.xdomain.jp/rossini1816-1.htm

ロッシーニが作曲したときには、伯爵役に優れた歌手がいて、ロジーナ役の女性歌手の技量はあまり高くなかったようです。このため、ロッシーニは、伯爵役のアリア「Cessa di più resistere」に超絶技巧を与えたのですが、実際は、これを歌える歌手は少なく、このアリアのカットした上演が標準になってしまったそうです。このアリアが復活したのでは、1970年以降だそうです。バルバラさんには余裕がありましたし、今回の歌手の技量は、全般に余裕を感じさせるすぐれたものでした。

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ポスター