準備
3DLUTを使うには、LUTの定義ファイルを入手する必要があります。
LUTの定義ファイルには次の3種類があります。
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Cube files
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Haldclut files
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Compressed LUT files(G’MIC がインストールされているときのみ)
darktableでは、第1に、RawTherapieのLUTファイル(HaldCLUT)を引用しています。
http://rawtherapee.com/shared/HaldCLUT.zip
ここでは、このファイルを中心に3D LUTを試してみます。
最初に、ライトテーブルの設定を開き、内部オプションを選んで、一番したの3D LUTフォルダーを指定します。
また、「OpenCLのサポートを有効にします」のクリックを外します。
これをはずさないと、私のwindowsマシンでは、表示ができませんでした。
事例1
サンプル1はHaldCULTのフジフィルムをvelvia100をセットした場合です。
左が元の画像、右が3D LUTをセットした画像です。
これからは、あまり、フジフィルムの色のイメージではありません。
次に、同じ画像で、style fileとの比較をしてみます。
Stuart SowerbyさんのHPに、フジフィルムシミュレートした、LUTとstyle fileがセットで載っているので、これを使ってみます。
https://blog.sowerby.me/fuji-film-simulation-profiles/
サンプル2は3D LUTのフジフィルムをvelvia100をセットした場合です。
左が元の画像、右が3D LUTをセットした画像です。色合いというより、暗くなっています。
これからは、あまり、フジフィルムの色のイメージではありません。
サンプル3はフジフィルムのstyle fileをセットした場合です。
左が元の画像、右がstyle fileをセットした画像です。こちらは、なんとなく、フジフィルムの色のイメージに近く思われます。
サンプル4は3D LUTのコダックのコダクローム64をセットした場合です。
左が元の画像、右が3D LUTをセットした画像です。
なんとなく、コダックらしいですが、色合いは、不自然です。
3D LUTはそのまま使うと、ずいぶんと不自然な画像になります。style fileとくらべると、とくに、そのように思われます。そこで、次は、LUTだけでなく、調整をしてみます。
事例2
サンプル5はHaldCULTのフジフィルムをvelvia100をセットした場合です。
左が元の画像、右が3D LUTをセットした画像です。
まえの例より、フジフィルムっぽく感じられます。
サンプル6はStuart Sowerbyさんの3D LUTのフジフィルムをvelvia100をセットした場合です。
左が元の画像、右が3D LUTをセットした画像です。
ちょっと、みどりがきつすぎる感じですが、フジフィルムの色のイメージといえなくもありません。
サンプル7はフジフィルムのstyle fileをセットした場合です。
左が元の画像、右がstyle fileをセットした画像です。3D LUTより自然というか、押の弱い感じがします。
サンプル8はベースカーブのフジフィルム調をつかった事例です。
今までより、色のの変化が単調に感じられます。
事例3
サンプル9はHaldCULTのフジフィルムをvelvia100をセットした場合です。
左が元の画像、右が3D LUTをセットした画像です。
これが、一番、フジフィルムらしい出来ばえと思います。
まとめ
3D LUTは、共通規格なので、良し悪しを論ずる立場ではありませんが、それなりに、きれいな仕上がりにするためには、積極的に、他の機能で調整すべきと思われました。
次回は、もう少し、事例をあげます。