クリスマスも近づいて、街のあちらこちらで、イルミネーションやライトアップを見かけるようになりました。
なお、暗所では、自動焦点はうまく働きません。とくに、コントラスト方式の場合には、全滅になります。
暗所で焦点を合わせるには、マニュアルを使います。厳密な焦点は不要なので、マニュアルで、遠い場所に焦点を置きピンして撮影しましょう。また、シャッタースピードが長くなり、手振れをしやすくなります。三脚を使うか、カメラを台の上に置いて撮影しましょう。
イルミネーションの光が弱い場合には、簡単に連想される方法は、露光をあげることだと思われます。
次は、露光パラメータを変更した例です。
左が元の画像、右が露光をあげた画像です。露光をあげると、イルミネーションが明るくなるのですが、同時に周辺も明るくなってしまい、さえない画像になってしまいます。
イルミネーションだけをより目立つようにするには、露光をあげるだけではだめです。black level correctionを増やして、黒を強めに変更します。
左が元の画像、右が露光とblack levelをあげた画像です。夜が更に暗くなって、イルミネーションが目立つようになりました。
黒をより黒くする方法には、シャドウとハイライトで、シャドウを暗くする方法も考えられます。次が、シャドウを暗くしたパラメータの例です。
左が元のシャドウを下げて、暗所を黒くした画像、右が露光でblack levelをかえて、暗所を黒くした画像です。
露光のblack levelを使うと、暗所を黒く際立たせることができます。