ノイズを減らすには~ノイズ低減(darktable3.0第35回)

darktable3.0でノイズ低減が改善されたと書いてあるので、試してみることにします。

例によって、ノイズ低減には3種類のモジュールがあります。

各モジュールの処理結果を示します。

ノイズ低減(プロファイル)

調査された個別のカメラのノイズの統計プロファイルに合わせて、ノイズを除去します。アルゴリズムの一部ではウェーブレットが使われることがあります。

 

モジュールのパラメータはプリセットのままです。

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ノイズ低減(プロファイル)パラメータ


 

サンプルの写真は、修道院の内側の壁を昼間に撮影したもので、外光が少なく、暗い空間になっています。

結果です。左が元の画像、右が処理画像です。若干のっぺりした感じではありますが、ノイズがきれいになくなっています。

 

 

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ノイズ低減(プロファイル)処理結果

 

ノイズ低減(非局所平均)

ピクセル平均でノイズを除去します。ピクセル平均の重みは周辺のピクセルの類似性により変化します。ノイズ除去はリソースを大量に消費します。ワークフローの最後付近で使うべきです。

 

モジュールのパラメータはプリセットのままです。

 

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ノイズ低減(非局所平均)パラメータ

結果です。左が元の画像、右が処理画像です。プロファイルほどではありませんが、明らかなノイズ手減効果が確認できます。また、プロファイルほどのっぺりせず、ノイズものこっていますが、細部も残っています。

 

 

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ノイズ低減(非局所平均)処理結果

 

ノイズ低減(バイラテラル)

高ISOのノイズに対応します。CPUとメモリを消費します。RGBの一部のチャネルにノイズがある場合に有効です。シャープなエッジは保持されます。

 

モジュールのパラメータはプリセットのままです。

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ノイズ低減(バイラテラル)パラメータ

 

結果です。左が元の画像、右が処理画像です。ノイズがきれいになかいたっています。プロファイルより、更に細部がのっぺりしているように思われます。

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ノイズ低減(バイラテラル)処理結果


 

 

まとめ

 

以上、見ましたように、今回はどのノイズ低減モジュールを使っても明らかなノイズ低減効果が確認できました。ノイズ低減は大きく、進化したと思われます。なお、今回はプリセットパラメータのままでの比較ですので、パラメータを変更すれば、ノイズ低減と細部情報のバランスは変化します。