例によって、ノイズ低減には3種類のモジュールがあります。
各モジュールの処理結果を示します。
ノイズ低減(プロファイル)
調査された個別のカメラのノイズの統計プロファイルに合わせて、ノイズを除去します。アルゴリズムの一部ではウェーブレットが使われることがあります。
モジュールのパラメータはプリセットのままです。
サンプルの写真は、修道院の内側の壁を昼間に撮影したもので、外光が少なく、暗い空間になっています。
結果です。左が元の画像、右が処理画像です。若干のっぺりした感じではありますが、ノイズがきれいになくなっています。
ノイズ低減(非局所平均)
ピクセル平均でノイズを除去します。ピクセル平均の重みは周辺のピクセルの類似性により変化します。ノイズ除去はリソースを大量に消費します。ワークフローの最後付近で使うべきです。
モジュールのパラメータはプリセットのままです。
結果です。左が元の画像、右が処理画像です。プロファイルほどではありませんが、明らかなノイズ手減効果が確認できます。また、プロファイルほどのっぺりせず、ノイズものこっていますが、細部も残っています。
ノイズ低減(バイラテラル)
高ISOのノイズに対応します。CPUとメモリを消費します。RGBの一部のチャネルにノイズがある場合に有効です。シャープなエッジは保持されます。
モジュールのパラメータはプリセットのままです。
結果です。左が元の画像、右が処理画像です。ノイズがきれいになかいたっています。プロファイルより、更に細部がのっぺりしているように思われます。
まとめ
以上、見ましたように、今回はどのノイズ低減モジュールを使っても明らかなノイズ低減効果が確認できました。ノイズ低減は大きく、進化したと思われます。なお、今回はプリセットパラメータのままでの比較ですので、パラメータを変更すれば、ノイズ低減と細部情報のバランスは変化します。