2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日本は如何にして発展途上国になったか(11)

(8) ビジョンの価値 (変化のスタートはビジョンです) 1)レジームシフトのイメージ 100年前のアルゼンチンは、農業先進国でした。農業従事者は大きな所得をあげました。 その結果、工業への産業転換をはかる人がいなくなって、生産性の相対的な低下によ…

SUMMILUX25mmF1.4の色収差(2)

SUMMILUX25mmF1.4のMTFについて、パナソニックのHPから図を引用して補足しておきます。 図1は、SUMMILUX25mmF1.4のMTFです。 MTFは基本的には、線が100%に近い方が性能が良いです。 キヤノンは、レンズの性能はMTFだけではないので、60%を越えていれば問…

SUMMILUX25mmF1.4の色収差(1)

SUMMILUXは、パナソニックのLICAブランドです。 純正のLEICAブランドの交換レンズは、50万円くらいしますが、MFT用のパナソニックのLICAブランド(パナライカ)のレンズは、5万円くらいからありますので、庶民の味方です。 純正のLEICAブランドの交換レンズ…

日本は如何にして発展途上国になったか(10)

(7)ドキュメンタリズムの課題 (経済がまわらない、改革が進まない原因には、ドキュメンタリズムがあります) 1)人文的文化とドキュメント 人文的文化は、問題を文章で扱います。 科学的文化では、文章、数字、数式、プログラム、数値データなど、問題…

河童の石碑(牛久市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(1003)

久しぶりの風景写真案内です。 今回は、牛久沼のほとりにある、旧小川芋銭宅にある河童の石碑です。 これは、牛久市の名所になっていますが、本当に訪れる人がいるかは疑問です。 風景を見に行く場合、実際には、風景の背後にあるものを見ている気がしていま…

フォクトレンダーの軸上色収差の例

軸上色収差の例を追加しておきます。 写真1は、ニコンの55-200mmのキットレズの200mmです。 55-300mmで大きな色収差がみられたので、200mmでも確認しています。 やはり、青緑色の収差が出ています。 写真2では、darktableの色収差補正モジュールをつか…

日本は如何にして発展途上国になったか(9)

(6)フェイクの弊害 (フェイクの弊害の例をあげます) 1)フェイクの適用範囲 経験科学は理論科学には、勝てません。それは、仮説検証という過程を経ているためです。 経験科学が、理論科学に勝てるという仮説、いいかえれば、人文的文化で、科学的文化…

日本は如何にして発展途上国になったか(8)

(5)フェイクの技法 (経験科学の利害関係者が、フェイク情報を流しています) 1)フェイクとは何か 構造計算が、経験科学の建築より安全なように、冷静に考えれば、経験(科学)は(理論)科学には、勝てません。 構造計算をしていない経験科学で設計さ…

日本は如何にして発展途上国になったか(7)

(4)経験.vs.科学 (経験は、科学には勝てません) 1)経験には価値がない WEBの経済誌、新聞を見ていると、問題があると識者が出てきてコメントしています。 そこには、その分野の問題について、経験を積んだ人の発言は正しいという前提があります。 し…

日本は如何にして発展途上国になったか(6)

(3)三菱スペースジェットの課題 (三菱スペースジェット問題を振り返ります) 筆者は、スペースジェットの最大の課題は、人材の確保にあったと推測しています。 記者会見の様子がわかってきたので、コメントしておきます。 分析の視点は、いつも通り、内…

日本は如何にして発展途上国になったか(5)

(2)変わらない原因 (変わらない原因を見つけて、取り除く必要があります) 1)変わらない日本 30年間、日本は変わらないと言われ続けてきました。 「逆戻り病」は変わらない原因にあたります。 原因を見つけることは簡単ではなさそうですが、ヒントはあ…

darktableの色収差補正の留意事項(3)

前回は、Nikonの55-300㎜キットレンズ、Pentaxの55-200mmキットレンズに比べて、Orumpusの75-300mmのレンズ(いずれも新品の実売価格が4万円未満のローエンドのレンズ)の方が色収差が少ないという話でした。 思ったより、盛大に色収差が出るので、もう少…

日本は如何にして発展途上国になったか(4)

(7)学習の禁止 (学習の禁止について説明します) 1)学習の禁止 「ジャパン アズ ナンバーワン」を参考にすれば、日本の経済成長の停滞の原因は、自然科学とデータサイエンスの学習能力の低下にあると思われます。 それでは、なぜ、学習が進まなくなっ…

日本は如何にして発展途上国になったか(3)

(3)ジャパン・アズ・ナンバーワン再考 (「ジャパン・アズ・ナンバーワン」には、発展途上国になったヒントがあります) 1)ジャパンアズナンバーワン 社会学者のエズラ・ヴォーゲルは、1979年に「ジャパン アズ ナンバーワン ―アメリカへの教訓―」(原…

Anselの最初の公開バージョン

Aurelien Pierreさんが、darktableの開発チームから、ドロップアウトして、Anselの開発をすすめていますが、最初のバージョンが公開されています。 ansel.photos RawTherapeeとART/ Another RawTherapee(最新バージョン 2023.1.16リリース1.18.1)の関係に似…

日本は如何にして発展途上国になったか(2)

(人文科学・経験科学・自然科学のレジームシフトは不可避です) 1)経験科学から自然科学へのレジームシフト 1ー1)人文科学と経験科学 人文科学は、最も古い学問ですが、モノづくりや生産性とは関係がありません。 日本で最も古い書物は「古事記」(712…

日本は如何にして発展途上国になったか(1)

(「逆戻り病」こそが、検討すべきテーマです) 1)逆戻り病 1ー1)アルゼンチンと日本 過去100年の間に先進国から、発展途上国に逆戻りした国は、アルゼンチンと日本しかありません。 いったん、先進国になった国は、経済発展に必要な資金、外貨、生産基…

darktableの色収差補正の留意事項(2)

Ohnishi, Yasuoshi(yasuo-ssi)氏のサイトでは、ニコンのD5500を使って、RAW現像における色収差の比較をしています。 そこでは、darktableの色収差の性能は低く、ニコン純正のNX Studioの方が、色収差の性能が高い書かれています。 筆者は、現在は、MTFとEF…

ノーマの閉店

(料理は科学になるべきです) 2023年1月10日、コペンハーゲンのレストラン「ノーマ(noma)」が、2024年末で通常営業を終えると発表しました。開業以来20年間、「世界のベストレストラン50」で世界1位を5回獲得、ミシュランも3つ星でした。ノーマは、斬新なメ…

今、日本で起こっていること(6)

(リスキリングで、学習してはいけない内容があります) 11)リスキリングの限界 リスキリングが話題になっています。 ところで、スキルを学習することには所得の効果があるでしょうか? 不思議なことに、リスキリングの議論では、リスキリングの生産性の…

今、日本で起こっていること(5)

(22)ソフトウェアの一般化 (ソフトウェア開発では、一般化を図る必要があります) 夢のソフトウェアが生産性が高いということは、高い一般性を持っていると考えます。そこで、ソフトウェア開発における一般化とは何かを考えます。 1)横の一般化 横と…